中国若手方言研究者研修会 報告

2010/03/15


2009年12月20日~27日

本研修会は,日中無形文化遺産プロジェクトにおける後継者養成事業の一環として実施されました。中国の提携機関である蘇州大学文学院と北京語言大学語言研究所から,いずれも博士課程在学中の曹暁燕さん,栗華益君をお招きし,現在,金沢大学に留学中の張勇生君(北京語言大学),崔蒙さん(北京師範大学),徐文輝君(北京師範大学)らも加わって,1週間みっちりと研修を行ないました。下記はその概要です。また栗華益君が研修レポートを送ってくれましたので,その日本語訳を掲載します。

[期間中の主な活動]
12月20日  小松空港着  白山麓東二口地区「でくまわし」上演会参加
12月21日 日本語方言音調の勉強会  場所:金沢大学言語学研究室
講師:新田哲夫
参加者:曹暁燕,栗華益,張勇生,崔蒙,徐文輝,岩田礼
12月22日~23日 白峰方言音調調査  場所:白峰公民館 
インフォーマント:山田喜一氏
参加者:曹暁燕,栗華益,張勇生,崔蒙,徐文輝,新田哲夫,岩田礼
12月24日 金沢市内方言音調調査   場所: 金沢市味噌藏町公民館
インフォーマント:能波桂子氏,相坂一成氏
参加者:曹暁燕,栗華益,張勇生,陳会林,新田哲夫,岩田礼
12月25日 調査記録の整理  場所:金沢大学言語学研究室
12月26日 中国語方言の音声に関するシンポジウム 場所:石川県教育会館
「無錫方言両字組連読変調」     曹暁燕 (蘇州大学) 
「贛語余干方言入声的喉塞鼻尾」  栗華益 (北京語言大学)
「通山方言全濁声母考察」      張勇生 (北京語言大学)