セミナー「次世代に受け継がれるもの」開催のお知らせ

2008/3/10

日 時:平成20年3月21日(金)午後6時~8時

会 場:白山市松任総合運動公園体育館(石川県白山市倉光4丁目22)

参加費:無料

和太鼓は、近年、急速に普及し、認知されてきた日本の音楽芸能です。いまや、日本だけでなく、世界中に愛好家がおり、日本発のワールドミュージックと称してよい性格を持ってきつつあります。プロ・アマを問わず、日本の演奏団体が海外で演奏する機会も多く、日本以上に歓迎を受けている光景は、いまや、さほどめずらしい現象とはいえません。

そうした太鼓音楽・太鼓芸能の次代を担う人材を育成・養成することを主たる目的として、財団法人日本太鼓連盟主催により、「日本太鼓ジュニアコンクール」の第1回大会が開催されたのは、今から10年前の1999年3月でした。この大会の優勝団体には、2004年から文部科学大臣賞が贈られました。第1回・第2回大会は、石川県内の川北町、松任市(当時)でしたが、10年目の節目を迎える今回の大会は、みたび石川県で開催されることになりました。この間、石川県代表のチームは三度の全国優勝を遂げ、毎年のように入賞しています。

本シンポジウム・ワークショップは、この日本太鼓ジュニアコンクール全国大会のプレ企画として位置づけられるものです。県内外のジュニア団体の育成にたずさわっている方々をお招きし、そのノウハウをひろく共有するとともに、太鼓音楽の将来に向け、いま指導者に求められているのは何か、これからさき、10年をひとつのスパンとしてとらえたとき、太鼓及び日本の伝統芸能に関して、もっとも問題になることは何か、等について、有識者の意見をうかがう機会にしたいと考えています。なお、ジュニアコンクールに出場しない県内チームに対するワークショップ的な企画も盛り込み、参加者にとって意義ある催しにしていきたいと考えています。皆様のご来場をお待ちしております。

【プログラム】

第1部
■基調講演 「太鼓の可能性」
中西 智子(三重大学教育学部教授)

第2部
■鼎談「太鼓を学ぶ子どもたち」
長谷川 義(日本太鼓連盟理事)
安江 信寿(日本太鼓連盟一級公認指導員)
今井 智也(輪島・和太鼓 虎之介)
コーディネータ
木越 治(金沢大学文学部教授)

第3部
■太鼓ワークショップ
輪島・和太鼓 虎之介〈輪島市〉
手取亢龍若鮎組〈川北町〉
サスケ〈白山市〉
久谷太鼓若獅子組〈能美市〉
湯涌ちびっこどこどん〈金沢市〉

主 催:金沢大学「日中無形文化遺産」プロジェクト

共 催:財団法人日本太鼓連盟 社会法人石川県太鼓連盟

後 援:(株)浅野太鼓店