でくまわしの打ち合わせ会2

木越治(文学部日本文学)

金沢大学文学部木越治教授が率いるでくまわしのテキスト作成チーム総勢10名は、平成20年2月9日夜7時より、白山市東二口の東二口民俗資料館で開催された「文弥まつり」で、でくまわし保存会による「出世景清」の公演を見学してきました。 実際に上演されるでくまわしを見て、現在作成中のでくまわしテキストを、よりよいものに仕上げるための作業の一環として行なったものです。 でくまわしのテキストは、白山市より依頼を受けて作成するもので、本年度は第一弾として「出世景清(しゅっせかげきよ)」「酒呑童子(しゅてんどうじ)」「仮名手本忠臣蔵」の三演目を作成します。大夫の語る語りの台本とその現代語訳及び難解な語句への注を含むもので、三段組になります。今年度末までにはできあがる予定です。今回は実際の公演を見学して、人形の動きや太夫の口調などに合わせてセリフ等を修正しました。それだけではなく、実際の人形の動きにふれることにより、テキストを読むだけではわかりづらい細かなニュアンスなども理解でき、現代語訳や注釈語句にも反映されることになります。調査活動の様子は昨日(2月18日)の北國新聞に載されました。 http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20080218104.htm